7月17日、第161回芥川龍之介賞(日本文学振興会主催)の選考会が東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、今村夏子さん(39歳)「むらさきのスカートの女」(小説トリッパー春号)が選ばれた。
今村さんは1980年広島県生まれ。
現在は大阪府在住。
2010年に太宰治賞を受賞し作家デビューした。
そのデビュー作を収録した単行本『こちらあみ子』で三島由紀夫賞を受賞。
その後、2016年に「あひる」(のちに河合隼雄物語賞を受賞)、2017年に「星の子」(のちに野間文芸新人賞を受賞、本屋大賞ノミネート)で共に芥川賞の候補となり、3度目のノミネートで受賞となった。
「むらさきのスカートの女」は小説トリッパー春号に掲載されている
今村夏子、「あひる」と「むらさきのスカートの女」を読んだけど、希薄な現実感と奇妙なリアリティが装飾を削ぎ落とした文章で書かれていて面白かった。遠近法が歪んで、どこか遠くに飛ばされてしまう体験。簡潔にできた「あひる」の方が良作かもしれないが、芥川賞受賞作のドライブ感も悪くない。
— retsu motoyoshi (@rets) July 17, 2019
芥川賞を受賞した「むらさきのスカートの女」は、近所に住む<むらさきのスカートの女>と呼ばれる女性のことが気になって仕方のない<わたし>が、彼女と「ともだち」になるために、自分と同じ職場で働きだすように誘導していくという、コミカルな筆致ながらも不穏な空気を漂わせる作品だ。
先の展開がまったく読めず、「小説を読みなれていない人でも読みやすい」という評判だ。
<わたし>の望み通り、<むらさきのスカートの女>はホテルの清掃員として働くことになるのだが、作者である今村さん本人も大学卒業後は就職をせず、25歳から30歳ころまで、ホテルの清掃員のアルバイトをしていたという。
ある日、そのバイト先から「明日休んでください」と突然言われ、その帰り道に「ふと小説を書いてみよう」と思いつき、ノートに手書きで小説を書き始めた。
やがてパソコンを購入し清書したものが、デビュー作となった。
デビュー後、しばらく作品を発表しない期間もあり、つねに「次に書くものがない」と悩んでいるというが、作品を発表するごとに「本当に書くのが嫌だと思うまでは小説を書き続けていたい」という気持ちも強くなっているという。
現在は2歳の娘の子育てをしながら、朝の2時半には起きて、毎日5時間はパソコンに向かう日々を送っている。
今村夏子のプロフィール
今村 夏子 (いまむら なつこ) | |
---|---|
誕生 | 1980年2月20日(39歳) 広島県広島市 |
言語 | 日本語 |
活動期間 | 2010年- |
ジャンル | 小説 |
代表作 | 『こちらあみ子』(2011年) 『あひる』(2016年) |
主な受賞歴 | 太宰治賞(2010年) 三島由紀夫賞(2011年) 河合隼雄物語賞(2017年) 野間文芸新人賞(2017年) 芥川龍之介賞(2019年) |
デビュー作 | 「こちらあみ子」 |
芥川賞受賞「むらさきのスカートの女」 |
今村夏子の経歴
広島県内の高校を経て大阪の大学を卒業。
その後は清掃のアルバイトなどを転転とした。
29歳の時、職場で「あした休んでください」といわれ、帰宅途中に突然、小説を書こうと思いついたという。
そうして書き上げた「あたらしい娘」が2010年、太宰治賞を受賞した。
同作を改題した「こちらあみ子」と新作中篇「ピクニック」を収めた『こちらあみ子』(筑摩書房)で、2011年に第24回三島由紀夫賞受賞。
広島の実家近くで2014年に起きた広島土砂災害では、泥水が実家の周囲に押し寄せ、祖母の墓が流された。
「こちらあみ子」には、子どもの頃の郷里の思い出も散りばめ、広島弁もさりげなく登場する。
2014年刊の『こちらあみ子』ちくま文庫版に新作「チズさん」が併録されたが、それ以外に作品の発表はなく、半引退状態となっていた。
2016年、新創刊された書肆侃侃房の文芸誌〈たべるのがおそい〉で2年ぶりとなる新作「あひる」を発表し、第155回芥川龍之介賞候補に挙がった。
同作を収録した短篇集『あひる』で、第5回河合隼雄物語賞受賞。
2017年、「星の子」で第157回芥川賞候補、第39回野間文芸新人賞受賞。
2019年、『むらさきのスカートの女』で第161回芥川賞を受賞。
2013年に結婚し、大阪市内で夫とふたり暮らし。
庄野潤三の長女は同姓同名の別人。岡山市出身の小川洋子を「神様みたいな人」と敬愛し、「ずっとあんなふうに書いていけたらすてき」と話している。
今村夏子の過去の作品!
- 『こちらあみ子』(2011年1月・筑摩書房、2014年6月・ちくま文庫)
- 「こちらあみ子」 - 『太宰治賞2010』に「あたらしい娘」の題で収録
- 「ピクニック」 - 書下ろし
- 「チズさん」 - 書下ろし、文庫版のみ収録
- 『あひる』(2016年11月・書肆侃侃房、2019年1月・角川文庫)
- 「あひる」 - 文学ムック『たべるのがおそい』vol.1
- 「おばあちゃんの家」 - 書き下ろし
- 「森の兄妹」 - 書き下ろし
- 『星の子』(2017年6月・朝日新聞出版) - 『小説トリッパー』2017年春号
- 『父と私の桜尾通り商店街』(2019年2月・角川書店)
- 「白いセーター」 - 文学ムック『たべるのがおそい』vol.3
- 「ルルちゃん」 - 『文芸カドカワ』2017年12月号
- 「ひょうたんの精」 - 『文芸カドカワ』2017年10月号
- 「せとのママの誕生日」 - 『早稲田文学』増刊女性号
- 「モグラハウスの扉」 - 書き下ろし
- 「父と私の桜尾通り商店街」 - 『文芸カドカワ』2016年9月号
単行本未収録作品
- 「冬の夜」 - 『文芸カドカワ』2017年8月号
- 「木になった亜沙」 - 『文學界』2017年10月号
- 「ある夜の思い出」 - 文学ムック『たべるのがおそい』vol.5
今村夏子の出身大学や高校はどこ?
さて小説家というと高学歴な方が多いですが、今村夏子さんの学歴はどうなのでしょうか。
このことについて調べてみると、今村さんの学歴についての情報はまったく出回っていませんでした。
出身高校や大学については公表されていないようですが、安佐南区の高校だと以下の高校がありますね!
- 安古市高校
- 祇園北高等学校
- 広陵高校
- 沼田高校
- AICJ高校
- 安西高校
高校卒業後、大阪の大学に進学しているようですので、そこそこ偏差値の高い学校だったんじゃないかと思います。
Wikipediaもあるのですが、こちらにも学歴については触れられていないので、本人が公表していない可能性が高いのではないでしょうか。
これについて新しい情報が入ったら、また追記していきたいと思います。
今村夏子の子供や旦那は?
37歳になる今村夏子さんですが、2013年に結婚しています。
旦那さんの詳細については情報がまったく出回っていないようです。
そして、2017年には女の子を出産し、現在は夫と娘の3人で大阪市内で暮らしているそうです。
小説家の方はあまり自分のプライベートを明かしている方が少ないので、結婚しているという情報があるだけで良いと思います。
まとめ
令和初の「芥川賞」に受賞された今村夏子氏についてお伝えしてきました。
小さいお子さんを抱えながら働くママさんて、最近多いと思いますが、家のこと・子供のこと・自分のことも全部諦めずに「やりたいことをやる」っていうのは本当に私も見習うべきところが多いです。
今回芥川賞受賞でますます仕事が忙しくなるんじゃないかと思いますが、主婦・母親・作家の3足の草鞋を上手くこなして活躍してほしいですね
今後発表される作品にも注目ですね。
これからも応援しています!!
とこぞうでした。
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